地名士のど自慢大会?

地名士のど自慢大会?

 長い間、カメラ店を経営しながら、ふる里の風景を撮り続けてきました。その数も膨大となり、今はその整理に追われる毎日です。写真の整理をしながら、ついつい昔を懐かしんでしまいます。一枚の写真から当時のさまざまな記憶がよみがえってきます。なぜか古いほど心引かれるものがあるようです。
 アルバムからこの写真が出てきたときも、思わず「わー」と叫んでしまいました。同時に宮城信勇先生はお元気でいらっしゃるかなーと思いました。
 実は興業ホールの舞台でうたっているのは若き日の宮城信勇先生(1920年生)です。これは1960年頃、知名士によるのど自慢大会の風景かと思います。審査員も当時のそうそうたるメンバーです。何かの資金造成を目的に開催されたのではないでしょうか。昔はこのような催しがたくさんありました。
 信勇先生は八重山群島政府文教部長、八重山連合教育委員会教育長などを歴任され、後には大きな『石垣方言辞典』を出され、その名のとおり知名士でありますが、舞台に立たれた姿も堂々と、たいへんかっこよかったです。

石垣佳彦

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