西表島の白浜で生まれ、白浜で育ったツル子さん。若い頃は苦しい生活で、畑仕事をしたり石炭を採ったりして生計を立てていたという。20歳で結婚し、3人の息子に恵まれた。それから白浜小中学校で26年6ヶ月間、用務員として働き、多くの地域の子どもたちを見送ってきたそうだ。現在は上原にある琉球大学熱帯生物圏研究センターで清掃員として働いており、まだまだ現役として毎日を過ごしている。「昔は食べるものを自分たちで作ったり、山から探したりもした。それが今でも元気でいられる秘訣だと思います」とツル子さんは話す。毎日を一生懸命過ごすツル子さんの今の一番楽しみは、孫たちの踊りや太鼓、三線の演奏会を観に行くことだそうだ。