今年で22年目を迎えた黒島の恒例イベント、黒島牛まつりが、2月23日に黒島多目的広場で開催された。人口約200人の島に、島内外から4千人余りのお客さんが来場。おなじみの牧草ロール転がしや、一輪車に女性を乗せてタイムを競う『ジャンプ de ラブロール』、4年ぶりに復活した牛との綱引き、黒島にちなんだクイズ大会のほか、多彩なアーティストライブも行われ会場は大盛況。また、なんといっても牛まつり最大の目玉は、牛が1頭当たる『夢の牛抽選会』。「当たってほしいけど、本当に当たったらどうしよう…」。そんな胸が高鳴る気分を味わえるのも、黒島牛まつりの魅力だ。
まつりのテーマは「小さな島から見いだす大きな可能性」。この日は、黒島小中学校の生徒たちによる『黒潮太鼓』で幕開け。その後、石垣第二中学校郷土芸能部の舞踊、黒島出身の島仲久さんやYoshitoo!、きいやま商店、八重山モンキーなどのライブが次々と繰り広げられた。
屋台やグルメコーナーでの一番人気は牛汁や牛そばだが、そのほかにも牛のモモ焼きやステーキ、牛丼も人気で、贅沢な黒島の味に舌鼓を打ちながら、ビールを片手に昼食をとっている方も多く、快晴に恵まれたこの日は絶好のまつり日和となった。
まつりの終盤にはお待ちかねの夢の牛抽選会が行われ、今年見事当選したのは、大学の卒業旅行で八重山に訪れていた京都府の島本竜太さん。当たった牛をどうするのかと聞かれると、「家族と相談して決めたい」と戸惑いながらも当選を喜んだ。