石垣市民ラボは、半年間の準備期間を経て2012年10月にオープンしました。スタッフ、幹事、監査役等、計13名のボランティアで運営しています。八重山に住む皆さまからお持ちこみいただいた食料や飲料等の放射能測定を行い、その結果を公表しています。
測定にはドイツ製のLB2045ガンマ線スペクトロメーター※1を使用しています。測定結果を元に、市民の皆さまに安全な食品を選んでもらえるようにすること、八重山に国内外の観光客が安心して訪問できること、また八重山産品の安全性を確認していくことが大切と考えています。
八重山産品58件からは不検出。流通している島外産の一部の食品からは…
これまで680件以上の検体を測定し、ホームページやブログ、市役所の掲示板で結果を公表してきました。八重山産品はこれまで58件を測定した結果、放射能が検出されたものはありません※2。市内の多くの流通品からも不検出です。生産や流通に関わる皆さまの努力の結果だと思います。しかし、一部の緑茶(茶葉)、麦茶、ほうじ茶、大豆、きな粉、焼きいも、シリアルフレーク、魚などから、国の基準を下回るものの、放射能が検出されています。
子どもたちの健康のために
測定依頼に来られた方々の理由は様々です。「関東の実家で育てている野菜や果物を測ってほしい」、「親戚からの贈り物を孫に食べさせても大丈夫か確認したい」、「給食で使われている食材が心配。同じ食材を市内で購入したので測ってほしい」などです。また、赤ちゃんを連れたお母さんから「放射能を検査しているメーカーの小麦粉だけど、念のため測ってほしい」という依頼を受け測定した結果、放射性セシウム134と137の合計が1kgあたり11ベクレルを検出したことがあります。検査をしているメーカーであっても、その頻度や方法に注意が必要です。検出限界値が高い場合には不検出となる場合もあります。
給食の食材については、石垣市給食センターの協力を元に食材の納品業者さんからサンプルの測定依頼をお受けしたこともあります。業者の方のご協力は、大変ありがたいことです。
100円で測定 お気軽にどうぞ
ご家庭で気になる食材があった場合、気軽に測定依頼していただけるように、一般の方は500円/件にて、ラボ会員(会費:月払い500円、または年払い5000円)になっていただいた場合には100円/件という安価にて、測定をお受けしています。
できるだけ多くのサンプルを測ることが、安心できる食材選びに役立ちますので、皆さまのご協力をお待ちしています。 (石垣市民ラボ)
※1 厚生労働省の定めた「食品中の放射性セシウムスクリーニング法」に対応可能な機種であり、公益社団法人日本アイソトープ協会の認めた事業主より購入し講習を受けております。
※2セシウム134、セシウム137、ヨウ素131を検出限界値各1ベクレル/kg台で測定した結果です。