石垣島しっぽの会

石垣島しっぽの会
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石垣島しっぽの会
石垣島しっぽの会

 石垣島しっぽの会は去年の4月に、島の捨て犬捨て猫を減らすためにできることはないかと考える有志数名で発足しました。この1年間に2度の写真展を開催。「命を捨てる側より救う側になりませんか?」と呼びかけました。数度の犬猫譲渡会も開催。10月には石垣市の『南の島の猫アイランド事業』の一環である大規模な猫の一斉不妊手術に、主催者である公益財団法人どうぶつ基金の協働ボランティアとして参加し、大勢の市民ボランティアさんと一緒に頑張りました。11月には、住宅街でお困りの人も多い『猫たちとどう付き合うか』という問題提起と解決のために『地域猫ってなあに?』という講演会も開きました。エサをやるだけでなく、不妊手術を行い数を減らすのは必須。フンの始末などにより地域全体の環境美化へ繋げていかねばならないと、多くの参加者と共に学びました。
 しっぽの会の目的は、飼い犬や飼い猫への不妊手術を普及して捨て犬や捨て猫を減らし、動物を大切にすることが当たり前になるような雰囲気作りです。ご希望があれば、園児児童に動物との接し方や命の大切さを知らせる『命の授業』や講演を行います。犬や猫を飼いたい人のために譲渡会も続けていきます。
 ただし、犬や猫は引取りません。頻繁に「うちの犬が子どもを産んだから引き取ってくれ」、「捨て猫を見つけたから何とかしてほしい」などの依頼がありますが、しっぽの会では無理です。犬や猫を保護するには世話をする人や場所はもちろん、食費、治療費などもかかります。私たちには金銭的余裕もその設備もありません。しっぽの会だけで全ての犬猫は救えません。
 不妊手術せずに動物を飼えば、いつか子どもを産むのは当たり前。自分の犬猫に手術をせず、産まれたら他人に押しつけるのは無責任です。また「かわいそうだから誰か助けてあげて」では命は救えません。自ら手を差し伸べてくれる人が多ければ多いほど、多くの命を救えます。しっぽの会は新しい飼い主探しのお手伝いなどの協力ができます。
 一人でも多くの市民が、命を捨てる側でなく、救う側に立ってくださるよう私たちは願ってやみません。

石垣島しっぽの会代表 早川 始

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