波照間での温室効果ガス観測が20周年を迎えました

波照間での温室効果ガス観測が20周年を迎えました
波照間での温室効果ガス観測が20周年を迎えました
波照間での温室効果ガス観測が20周年を迎えました

 八重山の皆さま、波照間島に世界有数の温室効果ガス観測所があることをご存知ですか? 人間活動によって地球大気中の二酸化炭素やメタン等の温室効果ガスが増加していることは良く知られていますが、どのくらい増えているかを正確に知るには、「空気のきれいな場所で長期間」観測する必要があります。
 茨城県つくば市にある国立環境研究所では、1992年に「地球環境モニタリングステーション波照間」を設置し、温室効果ガスやその関連物質のモニタリングを実施しています。今やHaterumaの名は、世界中の研究者に知られるようになりました。このたび、波照間ステーション20周年を記念して(「やいま」と同い年ですね!)、2012年11月10日に石垣市でシンポジウム「八重山から地球環境の変動をとらえる」を開催し、11日に波照間島民の皆さまとの意見交換会、翌12日に波照間ステーションの一般公開を行いました。
 波照間ステーションの公開には多くの島民の方々や観光客においでいただきました。参加者の方々は皆、波照間にこのような観測所があること、また、多数の高精度分析機器が無人で運用されていることに、驚かれていました。当日はあいにくの曇り空でしたが、大気を採取する鉄塔から一望できる島のすばらしい光景も楽しんでいただきました。
 波照間島の皆さま、そして八重山の皆さまには、今後とも我々の観測研究に対するご理解とご協力をお願いいたします。

国立環境研究所 寺尾 有希夫

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