世界はやいまを中心に回るよ、喝!(10)農林水産業の人材育成のお話

早くも師走。衆議院も解散され忙しさに拍車もかかりそうな雰囲気すら出てきました。またまた総理大臣が変わるということは、沖縄県にとっても色々と変革がありそうです。
 さて、今年度配分された一括交付金ですがなかなか事業化が進んでいないようですね。ここ最近になって様々な助成金メニューが県のHPでも公開されています。それらの全ては年度末の利用期限。スケジュールに無理がありすぎて、果たして利用価値があるのでしょうか。
 先日県の農林水産部の主催する事業に参加しました。主に農林水産物の県外販売を促進するための人材育成が柱です。数ヶ月かけた講座のまださわりですが、内容がすばらしく既に次回に向けてわくわくしています。10名の枠のうち、八重山からは私一人。宮古から3名その他が本島の農林水産業者でした。これだけ農業が盛ん、しかも比較的若年就農者が多いのになぜ皆応募しないのだろう。
 よく、情報が出ていないと外部要因を上げる人々がいますがこれらは全て複数のHPにて公募情報が公開されているものです。私も役所でチラシを見て、さらに県のHPでも見かけ応募に至りました。情報化社会の今、入手できない情報はほとんどないものと思われます。自らリサーチしていれば、有益な情報にもたどり着けます。もうひとつ、人材育成については以前から重ねて言ってきましたが沖縄県レベルだけではなく市町村単位でも真摯に取り組まなければいけません。
 八重山圏域の行政にも一括交付金は配分されたわけですが、県外や海外の販路拡大支援は皆無でしたね。人材育成についても同じことが言えます。時間と費用のかかる人材育成こそ、このような予算があるときに着手するべきだと私は考えています。全額自前でしたら益々及び腰になるのではないでしょうか。今月半ばには新たな首相も決まっているでしょう。様々な政策転換の中で、一括交付金もどうなるでしょうね~。離島圏はお金がないとなんにもできない、それが悔しくてたまらない日々です…。

崎枝 百合香

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