昨年より、宮城県石巻市の津波跡にお花を咲かせようという試みで資金を集めていました。八重山の心優しい皆様のおかげで、たくさんのひまわりが開花致しました。皆様に頂いた募金額は40万円。振り込んだ翌日に早速石巻市3軒のお花屋さんで地元の方が種を購入し、津波で家がなくなってしまった土地に植えられました。残念ながら塩害で芽を出さなかった場所や、水不足で枯れてしまった花も多々あったそうですが、被災された人々の目を楽しませ、少しでも心の癒しが出来た瞬間があったことは間違いありません。
種は被災者とボランティアさんの協力であちこちに植えられました。津波跡に、道端に、女川街道に、空き地に、散歩コースに、道路沿いに、まだ取り壊されていない家の周りに、各家庭にも配られました。
地域の方々は元気に生きています。仕事もするし買い物もします。外食もするし前向きに元気に過ごしています。ただその笑顔の下に、私たちには計り知れない悲しみをかかえています。未だに身元行方不明の家族もいらっしゃいますし、震災でおった傷は深く深く
心の奥に刻み込まれています。その大きな心の傷とこれから先が見えない生活の中での不安と恐怖はテレビ報道では表しきれません。いくら支援をしても被災地で暮らす人と、私たちが何気なく日常を過ごすギャップを多々感じる今日この頃です。先日、終戦記念日をむかえましたが、沖縄問題、広島原爆問題と同じように震災を風化させないこと。そしてお花のように暮らしの中の小さな楽しみを繰り返し贈ることが、これからも私たちにできることだと信じています。
被災者の方からメールが来ました。「地域の人たちの一歩・励みになればと…! バラバラになった人たちが集い出会いのなかで笑顔が見れたらと思うんです。心援・心縁・支援で繋がっていれることに感謝です。もう少し甘えさせて下さい。“ふんばる”から…!」。
いつかまた、八重山の皆様に何かをお願いする時があると思います。どうか今後ともご協力の程、宜しくお願い致します。並びにたくさんの皆様に支えられての支援でした。この場をお借りしてお礼とさせていただきます。ありがとうございました。この島に心優しい方々がこんなにたくさんいるのだと毎度感動を覚えるのと同時に、自分自身の成長と周りの人々に支えられて生きている喜びを噛みしめながら、今後とも活動を続けて行きたいと思います。