アンパルの砂嘴に枯れ死したモクマオウが多数あります。この樹木は戦後植えられた外来種で6年前の台風によって頭頂部が折れその後多数が枯れ死しました。「アンパルの自然を守る会」は枯れ死した「モクマオウ」の伐採、除去を石垣市に要請してきました。この要請が今年度予算で認められ執行されることになりました。事業が執行される前に「アンパル保全連絡会」が実態調査をすることになり、6月7日に20数名の参加をいただき密林の中に分け入り調べ、重要なことがいくつか明らかになりました。
(1)モクマオウの本数は非常に多く数百本になる。全部を今年度の事業で伐採除去することは不可能である。優先順位をつけて取り組む必要があり、道路の両側近くにあり倒れると交通の妨げになるもの、名蔵海岸、アンパル側ですでに倒れ流木となって船舶の航行等に障害を与えそうなものなどを優先して整理する必要がある。
(2)道路の近くににあってもつる植物に覆われている、アダンなどが下草として繁茂していて伐採には相当困難を極めるものと思われる。
(3)伐採したモクマオウの利用方法を市民に利用を呼びかける。燃料用の薪、青少年自然の家のキャンプファイヤー、焼き物窯の燃料、チップにして肥料にするなどが提案されている。市民が利用しやすい長さに切っておく必要もありそうです。
(4)この地域は国立公園ですが、環境省の見解によると、枯れ死した樹木の除去や森を育てるための下草刈りには特に届出等は要らないということでした。
(5)モクマオウを除去したあとに海岸林としてふさわしい樹木(在来種であるハスノハギリ、テリハボクなど)を植えるため苗木を市民が協力して育てることも検討する。
(6)海岸林の中央部にあるモクマオウを伐採することは非常に困難であると予測され、これらの樹木は自然淘汰に任せる。
★アンパル保全連絡会会長の交代
山崎雅毅「アンパルの自然を守る会」事務局長が2012年度の会長に選出された。