第27回 アンパルの自然を守るための2012年度の事業計画

第27回 アンパルの自然を守るための2012年度の事業計画
第27回 アンパルの自然を守るための2012年度の事業計画

「アンパルの自然を守る会」は5月11日、2012年度定期総会を開きました。
 今年度の事業や新役員体制を決め新たなスタートを切りました。主な事業について説明します。

1、枯れ死したモクマオウの伐採 かねてより「アンパルの自然を守る会」が要請してきた事業が「ふるさと納税」を活用して石垣市によって採択され今年度実施されます。実施する際の問題を明らかにするための現地調査を行います。石垣島の健全な海岸林のモデルとなるように育てていきます。

2、新アンパルガイドの作成
 新アンパルガイドの作成が「沖縄一括交付金」で認められました。新しいアンパルガイドは、学校教育に使えるもの、アンパルをガイドする際に使いやすいもの、最新の知見を盛り込んだもの、アンパル水系全体を網羅するもの、生物学的、地学的、考古学的興味にとどまらず「アンパルの自然」を守るため抱えている問題点と解決方法などにも触れることになるでしょう。石垣市自然保護課が早急に編集委員会を立ち上げ作業に取り掛かる必要があります。

3、海岸林ツアー 
 サンゴ礁と海岸林は天然の防波堤です。しかしアンパルの名蔵小橋と名蔵大橋の間の海岸林はモクマオウが枯死して無残な状況になっています。石垣島の他の海岸林は今どうなっているのでしょうか。市民の皆さんと一緒に海岸林の状態を見に行く第2回の海岸林ツアーを企画します。

4、砂嘴の国有化
 アンパルの干潟にとって名蔵小橋と名蔵大橋の間の砂嘴の存在はきわめて重要です。今年から砂嘴の国有化の実現に向けて取り組みます。現在は石垣島製糖さんの所有地ですが、石垣島製糖さんも国有地化に前向きです。国や県が所有すれば国立公園であるこの砂嘴を守りやすくなります。

5、アンパルに親しむ観察会と清掃活動
 観察会は四季折々に開催します。市内からバスを出して市民が参加しやすいように工夫もします。清掃活動は名蔵小中学校の活動に協力するほか、アンパル保全連絡会で2回程度実施します。市民の皆様の参加をお願いします。

6、調査研究活動
 昨年は「キバウミニナ」の分布調査を実施しました。今年も市民参加型の調査を計画します。例えば日本一大きなシジミ、シレナシジミの分布調査などを考えています。

 石垣島の宝であるアンパルの自然を守るために、市民の皆さんの知恵と時間と資金をお寄せください。

「アンパルの自然を守る会」事務局長 山崎 雅毅

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