第24回 環境省主催2月25日名蔵アンパルの自然観察の会

第24回 環境省主催2月25日名蔵アンパルの自然観察の会
第24回 環境省主催2月25日名蔵アンパルの自然観察の会
第24回 環境省主催2月25日名蔵アンパルの自然観察の会
第24回 環境省主催2月25日名蔵アンパルの自然観察の会

環境省石垣保護官事務所主催による「名蔵アンパルの自然を観察しよう!」が開催された。「アンパルの自然を守る会」は講師の依頼、下見などに協力した。家族連れなど計35名の参加があった。開会式で千田智基環境省石垣保護官から、アンパルは2005年にラムサール条約に登録された干潟で、ここに生息する多種多様の生き物や植物が自然のままにあり、数多くの渡り鳥の餌場や寝床となっていることなどが紹介された。
 藤本講師(魚)より、流れのある場所や深いところでの魚とりは難しいが、浅瀬や水たまりでも生き物が隠れているので網に入ってくるとお手本を示された。小学校前後の子どもたちは、親と一緒になってはしゃいでいる。獲物が捕れると透明ケースに入れて自分の目線で興奮気味に見ていた。ミミズより細く黒っぽい色をしたヨージウオが捕獲された。透明ケースに入れてみんなで見た。最も多く捕獲されたピョンピョン跳ねる半透明の生き物はエビの稚魚と判明。エビのように小さな生き物が大量に存在すれば
豊かな干潟となり、食物連鎖で大きな魚たちの餌場ともなり、鳥たちの餌場ともなることを学んだ。
 谷崎講師(植物)は、石に貼りついた海藻の説明をされた。同じ色をした海藻だが、よく見ると濃い緑色と薄い緑色に区分され、アオノリ、アオサ、アーサーの違いを説明された。事前に下見の観察会で谷崎講師がまとめたメモによると。1、波打ち際に生息する、ソレナシバとミルスベリの生息形態の違い。両者は水際で争っている。2、カノコガイの色々な模様が見られる。3、沢山の棘を持ち、他の植物に絡みついて繁殖するマメ科の植物ナンテンカズラ。4、ヒルギ林の奥にサキシマスオウの樹が見られる。5、ヤエヤマヒルギの支柱根の長さが生息場所で異なり、数段の長さを持つものもある。6、海藻が成長間もないヒルギの茎に絡みつき潮流の圧力が増して倒してしまうこともある。7、ヤエヤマヒルギの根元に多数のキバウミニナが生息している。彼らはヤエヤマヒルギの落ち葉を主食としている。などの観察を当日もしたそうです。
以上

アンパルヌミダガーマ通信 編集長 押留 俊弘

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