介護老人保健施設、上善会・聖紫花の杜の旗頭が完成し、11月1日お披露目会が行われた。各地域の豊年祭で旗頭を持っている職員が数名おり、旗頭の制作をしている職員もいることから、毎年参加している石垣島まつりの市民大パレードで自分たちの旗頭を出そうと話が盛り上がり決まったという。
制作の中心になったのは、聖紫花の杜の職員である玉代勢秀尚さん。秀尚さんのお父さんの秀孝さんは字石垣の旗頭をつくる職人で、現在は親子二代で制作をしている。今回はつくり始めてから3ヶ月かかったそうだ。旗頭名は施設の名前を取り入れて『聖紫花の花』と決まった。
正午頃、玉代勢家では完成したばかりの旗頭の前に、家族や親戚が続々と集まり、賑やかな昼食をとる。秀尚さんは、今は聖紫花の咲く時期ではないので、写真や図鑑を見て研究したこと、花びら一枚一枚を丁寧につくり、ここ数日は職員が夜遅くまで作業したことなどを話してくれた。
食後の団らんも束の間、家の外には旗頭持ちの職員が待機しており、頭と竿と旗が初めて組み合わされ、初起こしが行われた。その後、14時からのお披露目式にむけて、聖紫花の杜では、旗頭の到着を心待ちにしている利用者がすでに並んでいた。サァーサァーサァーサァーの掛け声と共に入場して来た旗頭への歓声が上がり、利用者の顔にも笑顔が溢れていた。
旗文字は『長寿御徳』。「利用者の健康と長寿を願うと共に、長寿の徳をあやかりたい」との意味が込められていると話す。また旗頭の中央部分の一回り大きい花はクルクルと回り、長寿の願いカジマヤーを表現しているそうだ。
お披露目式と片付けを終えた後、お互いの勤務表を確認しながら石垣島まつりに向けての練習日程を決めていた。