ふる里点描「黒島」

 今年の旧盆に帰省した。心落ち着く我が古里黒島島。島には観光客や学者のリピーターが多い。聞いてみると観光する場所は多くはないが「黒島は不思議な島」、私達を幾度もリピートさせてくれると口を揃えて皆が言う。
 原因は何ですか?とたずねると、私達にもわからない!と答えが返ってくる。旧暦7月の旧盆には、アンガマ・エイサー隊20余名が2晩をかけて家々の先祖を楽しませ喜ばせにやって来る。
 メンバーは、半数が内地(本土)の若者で立派な踊りに三味線・太鼓をお庭狭しと披露してくれる。これには感心した。見物客も後ろからゾロゾロ幾十人も追っ掛けで楽しんでいる。
 黒島青年会による名物「黒島のエイサー・アンガマ隊」よ! いつ迄も島の伝統行事として続けていってほしい。2晩踊る体力の限界に挑戦しつつ…。
 今年も又、旧盆の翌日夜、仲本集落の名物獅子パーシー(舞い)があった。観光客もそれを楽しみに黒島をおとずれている方々もいると言う。迫力ある獅子の面に体つき、それをかぶり真夏の暑い夜に獅子を演ずる人、シーシーパース人もそれぞれ演出に頑張っている。
 島人を含め、特に観光客は大喜びの姿が伺えた。又、来年も再来年も伝統として続けていってほしい。

又吉 英伸

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