3月11日の東日本大震災から半年が過ぎました。たくさんの人の命が奪われ、今だ不明のままの人たちの捜索が続けられ、田や畑も元に戻るのはきびしい状況ですし、何より原発の事故の収束の見通しが立っていません。そんな状況の中、7月のはじめに被災地に行くことができました。
案内を元の消防署長にお願いすることができたので、報道されていないところに入らせてもらい、その惨状はただ驚きでした。岩手、宮城、福島の被災地では、震災から4ヶ月経っていましたが、被災した時の状態のまま手つかずというところがほとんどでした。
そんな中で、元東京消防庁の職員で故郷に帰っていて、ご自身も被災されていながら、地域で避難所の炊き出し等で頑張っておられる女性消防隊長を紹介していただくことができました。災害の状況は場所で比較したり、どちらがひどいということはできないと思いますが、福島は地震、津波、そして放射能と本当にひどい被害を受け、今でも放射能に怯えるという日々の生活を送っていました。
福生市では今年は第61回目となる福生七夕まつりが8月4日から7日まで開催され、私のチャリティーブースも10年経って節目の昨年は「竹富のデイゴを救おう」の看板で多くの皆さまにアピールをし、寄付のお願いをさせていただきました。今年は相馬で頑張っている皆さんを応援と、義援金のお願いをすることにしました。折りしもタイミングよく、被災地から帰ったらたくさんの着物をいただくことがありました。不思議です。
早速すべての着物を防災頭巾にリフォーム、三週間で60枚ほど作りました。これは義援金をいただいた皆さまに差し上げることにしました。
赤十字を通して集められたお金はなかなか動かないし、被災地の現状をみると復興は簡単なことではない、見通しも立たないというのが率直な感想でした。皆で話し合いました。とにかく感心をもっていただけるよう情報の発信を続けたいと思っています。