川平湾の仲筋側の海岸線で遭遇したサキシマハマボウ(アオイ科)です。胸高の幹回り4メートル40センチ、樹高約8メートルの巨木です。
同巨木は、他の樹種との比較では、それほどではありません。しかし、私がこれまでに遭遇したサキシマハマボウとしては、巨木にランクされる樹木です。そのため、あえて掲載させていただきました。
さて、同ハマボウは、2011年8月号に掲載した「アコウ」の東隣の砂浜に根を下ろしています。10数年前のアコウとの遭遇では、気が付きませんでした。久々にアコウを訪ねた折り、付近の散策で遭遇した同ハマボウです。
同ハマボウは、オオハマボウ(別名・ユウナ)によく似た半開き状の黄色の花が特徴です。そして、夕方にはつぼみのように閉じて、徐々に赤みを帯びて変色して落下します。和名には、サキシマの名が冠されていますが、熱帯アジアから沖永良部まで分布する広域樹種です。防風・防潮林としての役割も大きく、海岸林を形成する樹種の一つでもあります。
ところで、市街地(美崎町)のとある舗道の植え込みにも大きなサキシマハマボウが根付いています。毎年多くの花を付け、道行く人の目を楽しませています。
今回は、大潮の満潮時には、根元まで海水が押し寄せる川平湾の巨木サキシマハマボウでした。