2011年09月 月刊やいま
八重山を読むなら
當山善堂 制作・編著 文進印刷 出版 2008年から2011年にかけて3集刊行された本書は、『八重山毎日新聞』に連載された「よくわかる新しい解釈 校合八重山古典民謡」を基にまとめられている。 八重山歌の生命線といわれる中舌音の二通りの表記、音数律・音階の表記、各集にCD2枚付きが特徴の本書であるが、『石垣方言辞典』宮城信勇氏の「語意」のゆき届いた説明も中核をなしている。 著者の八重山古典民謡に対する真摯さの伝わる一書であり、八重山古典民謡の善き教科書といえるだろう。