カンボジアに助産施設を建てよう

カンボジアに助産施設を建てよう

伸び行く子供たち

 カンボジアには、このタイトルの名がついた孤児院がある。この孤児院は石川洋燈友会が、直接経営している。日本から資金を送り、あるいは年に二回現地にもって行き、子供たちの支援をしている。
 ここの子供は現在22名。全員親に捨てられたか、親がエイズ等の理由で亡くなってしまったという子供たちだ。
一番下の女の子は6歳。まだまだ親に甘えたい年頃で、クメール語で「スエート」(子供や女の子に対してかわいいねという意味)と言うと、とても照れて恥ずかしそうにくっついてくる。大きな子供が小さな子供の面倒をみる。小さな子供は、お兄ちゃん、お姉ちゃんに色々教わり、迷惑をかけないようにがんばって生きている。
 ここの子供たちはびっくりするほどよく気がつく。食事に行っても、洋服を買いにショッピングに行ってもとにかく日本人の私たちに気を配り、いちいち何を飲むのか確認し、自分にどんな服が似合うか聞いてくる。彼らは日本からきたみんなが親であり、年に1回お盆とお正月が一度に来た感じのようだ。
 日本のお菓子や古着を持っていくと、大喜びし喧嘩にもなる。驚いたのはとっても明るいのだ。そして、年頃の女の子たちは洋服やアクセサリーを意識している。なんだかちょっと拍子抜けしたと共に、すごくうれしくなった。おしゃれに気を使うということは、生きていくうえで、心の余裕があること。前年は遊園地に連れて行ったらしい。来年は必ず遊園地いこうねと言うことと、新しい日本の歌を聞かせてねという約束を交わした。なんと! 彼らは「翼を下さい」が歌えるのだ! 歌声は細く自信のなさそうな声だけど、完璧に間違いなく歌っている。以前、彼らの面倒をみていた日本人が教えたそうだ。なぜだか感動が心を覆い、わたしは涙が止まらなかった。

Love Wings 米盛 佳織

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