不法投棄ゴミを減らすために植林をしよう!

不法投棄ゴミを減らすために植林をしよう!
不法投棄ゴミを減らすために植林をしよう!
不法投棄ゴミを減らすために植林をしよう!

 アンパルに行くたびに不法投棄ゴミの多さに愕然とします。国立公園でありラムサール条約に登録されている重要湿地がなぜゴミ捨て場になってしまうのでしょうか。ゴミがゴミを呼ぶと言われます。誰かがゴミを捨てた場所には次から次にゴミが持ち込まれます。私が毎日清掃をしている磯辺海岸の駐車場も以前は膨大な量の不法投棄ゴミで覆われていました。現在では不法投棄ゴミは非常に少なくなっています。多少あってもすぐに片付けるので著しくゴミが増えることはありません。しかしボランティアごみ袋をためておく場所には時々家電や事務機、引っ越しごみが便乗で捨てられます。ゴミがゴミを呼ぶのです。不法投棄ゴミを減らす最良の方法はゴミのない環境を維持することだと思います。しかしだれかが常時清掃をする環境にない場所ではそれを望むことはできません。次善の策はゴミを捨てにくい対策をとることです。アンパルの周辺はマングローブや亜熱帯の海岸林です。この海岸林の中にゴミが不法投棄されます。車を乗り入れて産業廃棄物や引っ越しごみがジャングルの中に放り込まれます。これを取り出し片付けるのは骨の折れる仕事です。アダンなどトゲのある植物やツル植物などに阻まれ悪戦苦闘します。アンパルでゴミを片付けているとき「せめて道路際に片付けやすいところに捨ててくれればいいのに、なんでこんなジャングルの奥に放り込むの、車を海岸林に入れないようにすればいいのに」という愚痴が聞こえます。そうです、人は通れるが車が海岸林に入れないようにすればいいのです。アンパルや名蔵海岸に車で入れる道が数本ありますが何箇所か塞いででみたらどうでしょうか。海岸林を豊かにする植林という方法でやれば一石二鳥です。カヌーをアンパルに運び込むのに多少の不便が生じるでしょうがアンパルの環境を保全するためには必要なことではないでしょうか。みなさんどう思いますか。

アンパルの自然を守る会事務局長 山崎 雅毅

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