カンボジアに助産施設をつくろう

カンボジアに助産施設をつくろう

小学校訪問

 カンボジアスタディツアー2日目。待ちに待った小学校の訪問だ。
高学年の子供たちは2列に並び、その間を私たちが歩いていく。子供たちは全員手をあわせ「オックンチュライ」(ありがとう)と小さな声で言っている。この時は支援も何もしていないので、そう言われることと態度に、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
 3分の1くらいの子供たちは裸足。だが、開校時に配った制服は着ている。8歳くらいの女の子が寄ってきた。勿論言葉は通じないし、話しかけても言葉は返ってこない。何歳?と指で数字を表し聞くと「12歳」と先生が教えてくれた。12歳!!! こんなに小さな子が12歳!!! 驚くほど成長が遅い。
 学校にはトイレ手洗い場がない。校庭には牛のうんこが転がり、まして子供たちの排便もそこら中で行い、裸足で歩きまわり教室に入る。手を洗わないまま食事もとる。私たちがこの生活をすると、半日経つくらいで何かの病気になるだろう。
 教室はひとつの机に3~6人座る。まさにギュウギュウ詰め。聞くところによると「学校に通えるって言うことは、この地域では裕福な事なのです。学校に行けなくて家のお手伝いしている子どもの方が多い」。
 子供たちは、毎日生き生きと勉強を楽しんでいるそうだ。両親は学校に通えなく貧乏な暮らしの中で、この子供たちが学習しこの国を立ち上げていく。この国を背負って生きていく。それを信じて支援し続けようと小さな小さな責任感が、私の中で生まれた。。。

Love Wings 米盛 佳織

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