勝手に経済波及効果検証(最終章)【うたの日コンサート*イン石垣島】

「勝手に経済効果検証」も最終章になりました。というのも、ついに沖縄本島への転勤命令が出て、夢のようだった八重山単身生活が終焉を迎えることとなったのです(この号が出るころには沖縄本島です・涙)。私的なことは置いといて、最終章にふさわしい経済波及効果検証(ネタ?)を行いたいと思います。
 今年の正月にBEGINのメンバー島袋優さんと久々に飲みながら真剣な話をしていたら、「うたの日コンサートも去年で10周年を迎え一区切りついたので、今年は生まれ故郷の石垣島でやりたいけどできるかな?」とつぶやいた。超前向きな私は「絶対にできる。きっと石垣島全体で応援してくれる。成功させよう」と、酔いもあり言い切ってしまった。さぁそれからが大変だった。「うたの日」は、うたに感謝する日ということで、彼らは無料で開催し、毎年かなりの赤字となっているという。それを離島の石垣島で開催となるとさらに費用がかかりそれ以上の赤字が予想される。彼らにこれ以上の負担はさせられない、開催できるだろうか? 不安がよぎる。しかし、「うたの日」は毎年2万人以上の来場がある沖縄で最大のモンスターコンサート。県外からの観客も多く、観光客が減少し続けている石垣島においては必要なイベント。絶対にみんな協力してくれるだろうという信念のもと、市役所へ直行。でも、相手にされないのだろうな~、たらい回しだろうな~と恐る恐る事情を話すと、すぐに市長と面談。市長および市の担当の方々は私以上に超々前向きだった。やはり若い市長は動きが違う。
 それからあれよあれよという間に実行委員会が設立され(その間、震災等で色々と課題が出てきましたが。。。)、4月9日放送の「ひーぷーホップ」で「石垣島で開催します」とメンバーから発表があった。その瞬間、「石垣島がひとつになった」ような気がした(私の独りよがりかもしれませんが)。この短期間で、石垣島開催に漕ぎ付けたことは奇跡に近いことです。昔から、石垣島の人は「総論賛成、各論反対」、「石垣ヒジュルー」とか言われ、私も多々そういう場面に遭遇してきました。しかし、今回の件に関しては皆が協力的で、関係各者が目標に向かってひとつになって動いた結果だと思います。まさに彼らの素直に「うたに感謝」する心が、島をひとつにしたような気がします。
 八重山の皆さん、6月25日の「うたの日コンサート」に足を運び、みんなで「うたに感謝」しようではありませんか!
 以上、勝手に経済波及効果検証の最終章は、島んちゅぬ宝「BEG
IN」が締めくくったということで、星五つ★★★★★で完結です。

嶺井 忍

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