映画「いのちの山河・日本の青空Ⅱ」について

 映画「いのちの山河・日本の青空」は、『長く無医村であった岩手県の山あいの沢内村の村長・深沢成雄が行った「いのち行政」を実現する物語です。沢内村は「豪雪、多病、貧困」の三悪を抱えていました。村長となった深沢は「生命尊重」を理念に掲げ「憲法25条」を盾に、当時は国保法違反であった老人、乳児医療費無料化に踏み切りました。そして全国で最悪だった乳児死亡率を全国初の死亡ゼロへと導きました』(「いのちの山河」チラシより)。沢内村は「住民の命を守る」ことを行政の原点とした政策を60年以上前に実行した村です。この映画は地方行政、医療、福祉の原点について考える上で大変優れたものです。医療、福祉が抱える問題は離島である八重山でも深刻な状況にあります。県立八重山病院では、医師不足の常態化や独立行政法人化による離島医療の切捨てという不安もあります。保育所、老人介護施設の不足など福祉の現状も深刻です。この映画を観ることによって「生命尊重の行政」の原点と八重山の医療・福祉が抱える現実の問題をどうしたらよいかを、ともに考えるよいきっかけとできるのではないでしょうか。ぜひごらん下さい。
【上映会】4月24日(日)
市民会館中ホール 
10‥30~/13‥00~
16‥0~/19‥00~
前売券1000円
当日券1500円 中高生無料

佐藤 ゆずる

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