総合文芸誌『邂逅』

総合文芸誌『邂逅』

 総合文芸誌「邂逅(かいこう)」が3月1日発行された。当誌は小説やエッセイ、短歌・俳句、論考など、さまざまなジャンルの作品が掲載されており、今号で第19号になる。第1号が発行されたのは23年前で、「誰でも自由に自分の想いを表現できる場になれば」という思いから発行された。広告やその他からの援助を受けることなく、寄稿者の費用の持ち寄りという形で続けてきたため、その運営を担ってきた歴代の編集人や事務局の尽力は大変なものだったと想像することができる。
「発行第10号までは文章を発表するだけで精一杯で、その後は文を『作品』にすることを意識しながら発行を続けてきた」と第1号から事務局を担ってきた宮良直充さんは話した。「途中寄稿者が少なくなり3年ほど発行期間が空くこともあった。だが今号では過去最多の36人寄稿者が集まり、始めての寄稿となる方も8人いる。次号はもっと若い力が集まれば」と更なる飛躍が期待される中、当誌は来号第20号をもって最終号となる。
 ペンと紙があれば誰でも参加できる場として文芸誌「邂逅」があり、それは第19号の発行を迎えても変わっていない。常に新しい風が吹き、新鮮な何かを得ることができることがこの「邂逅」の最大の特徴であり、それは最終号で最大の盛り上がりが期待される。

編集部 福里

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