大塚勝久 「島の原風景」写真展

大塚勝久 「島の原風景」写真展

 国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター開所10周年記念事業のひとつとして、写真家の大塚勝久さんの写真展が開催された。大塚さんが30年以上撮り続けてきた作品の中から選び抜かれた33点を出展し、八重山の自然景観や郷土芸能など魅力的な文化を写真を通して多くの人に伝えた。世界有数のサンゴ礁帯の彩りや自然の恵みを受けて、実に大らかに暮らす島の人たちに魅せられてきたという大塚さんは「サンゴ礁海域での映像表現には、陸上や水中撮影、時には鳥の眼になって上空からヘリコプターやパラグライダーを駆使しての撮影も欠かせません。この残り少なくなった『島の宝』、『人類の宝』ともいえる八重山の島々の原風景を子どもたちの未来へと念じながら、写真を撮り続けています」と話した。また、国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターでは、八島小学校5年生が紙粘土で作製したサンゴ礁のジオラマが展示され、写真展会場では課外授業も行われた。大塚さんと子どもたちのコラボレーションが実現した。「島の未来を担う子どもたちが、私の写真展を通して、環境問題、サンゴ礁保全に関心を持ち、ビーチクリーンなどに参加することで少しずつ行動に移していけるように」という大塚さんの思いは子どもたちに伝わったのではないだろうか。

編集部 竹内

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