石垣島への思い

石垣島への思い

石垣島に魅せられて思うこと

 新しい年のスタートです。
 早いもので、石垣島の伊原間に移住してから5回目の正月を迎えました。今年は、如何なる年になるのか、如何なる年にしようとしているのか、そんなことを考えながらの新しい年のスタートです。新しい年がスタートしたのに、「やいまーる広場」への投稿は、これが最後となりました。
 この約1年間、石垣島の北部、取り分け私の暮らしている伊原間を中心に、伝統行事や名所などをご紹介して参りましたが、今回は最終回ですので、私の石垣島への思いを中心に書かせていただきたいと思います。
 観光立市石垣市は、ブームもあって観光客や移住者が増え続けていましたが、ここに来て、その陰りが見えてきました。
 私の家には、この四年間で、内地から、友人、親戚、また旅先で知り合った方など、延べ九十人以上の方が寝泊まりしていますが、その殆どの方は、今まで石垣島をはじめとする八重山のことを知らず、中には、来られる直前になって、「パスポートを取るのを忘れていた」とか、「ランプ生活ですか」などと信じられないことを言う方もいました。ですから、旅行が好きだとか、何か特別の関心がないと、石垣島がどこにあるのかも知らない方が結構いますし、ましてや「八重山」を知りません。
 ブームと言われ、多くの方が石垣島の土を踏んでいるように思いますが、これにはリピーターのカウントがかなりあるのではないかと思います。ですから、内地には、まだまだ、石垣島をはじめとする八重山を知らない方が多いのではないかと思います。
 一頃、石垣島の観光客について、「量より質を」とする動きがありました。質を重視するには、ハワイのような、それなりの整備された環境が必要だと思います。ですから、観光客が減少していることがよく新聞にも書かれていますが、それを景気の低迷で片付けてしまうのではなく、将来ビジョンは別として、今は、「質と量を共存させる」といった考え方をして、もっともっと八重山を全国にピーアールする必要があるのではないでしょうか。自然環境を保護しながらも経済を発展させることが、この地に、より良い潤いを与えることになると思います。
 伊原間では、今春、石垣島北部観光案内所「ウマンチュの会」を発足させ活動を行っており、ホームページも開設の予定です。石垣島の北部には見所が沢山あります。どうぞ北部に足を運んでいただき、素晴らしい北部をご覧になって下さい。
 皆様、1年間という短い期間ではありましたが、最後までお付き合いしていただき、誠にありがとうございました。

古谷 修

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