八重山ファンのみなさま、明けましておめでとうございます。新年のスタートにあたり、今回は『八重山手帳』のことを書きます。
南山舎さんの編集発行による『八重山手帳』は1988年版が最初で、2011年版は24回目の発行となるそうです。「継続は力なり」と申しますが、南山舎さんにとっての『八重山手帳』はまさに文字通り出版社としての原点になっているものと思います。
創業者でもある社長さんの手帳にかける思い入れや制作段階における試行錯誤の過程は、昨年11月6日の「ブログやいま」で詳細に述べられているのでご存知の方も多いと思います。
今、私の手元には94年版から今年の11年版まであるが、どういうわけか98年版がありません。手帳にメモされた内容をざっと見てみると、会社勤めをしていた現役時代とOBとなった現在とではその内容がまったく違っていて、『八重山手帳』の流れとともにに自分の歩んできた道がよくわかるような気がします。
私の持っている一番古い94年版手帳の「八重山地図帳」を見ると、なんとそれは手書きの地図です。99年版からは「八重山MAP」と題されてすべて活字印刷となったが、八重山ファンとしては手書きの地図の方がいかにも地元の出版社らしくて温かみがあり八重山らしい良さがあるように思えます。
さて、今年の手帳をめくって元日を見ると、日の出は午前7時27分となっています。「日の出の写真を撮るには日の出の40分前には家を出て玉取崎に向かわなくては…」などと、そこには今でも初日の出の時間を気にして早寝しようとしている自分がいて思わず苦笑してしまいますが、まだまだ八重山病に侵されているらしく完治していません。
そんなわけで、この一年も『八重山手帳』とともに歩を進めていこうと思っています。