ビックな贈り物を受賞

ビックな贈り物を受賞

乗用草刈り機入手

 広大な在沖縄アメリカ軍基地内草地や住宅周辺芝生の草刈りに走り回っている乗用草刈り機を初めて目にして、戦勝国アメリカと敗戦国日本の国力の差をまざまざと見せつけられてから、何年になるんだろう。
 小学校に通い出した五十年代後半から六十年代にかけての運動会前の運動場の草刈り作業は、手鎌での一草ずつの草刈りでした。暫く刈り取り作業を続けていると鎌の刃が摩耗してきて、砥石で再度研磨し、草刈り作業を続けたものでした。
 学校の清掃作業となると鎌と砥石は、一体でなくてはならない必需用具でした。それが一日で終わるわけではなく、数日間続いたものでした。そして、運動場の草刈りが終わる頃になると初めに刈り取った場所は、伸び始めているという具合でした。そんな苦労を体験、知ってる者としては、余計にアメリカ軍基地や住宅地の草刈り作業を見るに付け、羨望となぜかしら怒りがこみ上げてきたものでした。
 八十年代に入る頃になると、ちらほらと、今で言う草払い機が登場、長い間ビバーと呼称され続けました。後日知ることになるのだが、ビバーとは、初発の機械メーカー名だったようです。今日田畑の畔道を鎌で刈る農家の人は皆無です。草払い機を活用して畝刈作業を行っているのが現実です。学校の校庭や運動場もほとんどの学校が、草払い機に頼っているのです。刈り取る面積が広ければ広いほど労力と時間を要します。
 ところが、乗用草刈り機は、たちどころに運転席に座してハンドルを握っておれば、楽々簡単に草を刈ることができるのです。いいあんべーと言ったところです。
 白保小学校に待望の乗用草刈り機が購入できました。財団法人加藤山崎教育基金からの教育現場支援として頂戴しました。有り難いプレゼントでした。IT産業として時代の先端を行くフェライトと活用したパテントを世界の企業に売り、その収益の一部を日本の学校教育の現場に直接支援をしようとする目的で設立された教育基金です。
 十一月十四日、神奈川県厚木市の本社で開催された贈呈式に参席し受賞して来ました。この上なく感謝感激でした。因みに本県からは唯一白保小学校のみの受賞でした。

加勢本 曙

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