ペンギンさんの快挙を慶ぶ

料理マスターズ受賞

 10年前にUターンして直ぐにペンギンさんと友達になった。奥様の愛理さん共々、大変フランクな人柄、いつでもオープンマインドだから、お二人には友人がどんどん増える。
 また、大の食通(グルメ)であり、食に対する飽くなき「好奇心の旺盛さ」、「美味を極めようとする類稀なる研究熱心」、「美味しいものを召し上がってもらいたいという一心」から、ペンギン食堂の島餃子や石垣島ラー油の素材の探求を通して、島のオバアやオジイたちにも仲間や友人が大勢だ。
 無論、県外でも名立たる料理人、料理研究家、ジャーナリスト、作家など友達の輪が輪を(あるいは和が和を)呼び、ブラジルなど外国にも知れ渡るその交遊は、どうやら留まることを知らないようだ。
 ペンギン食堂の「石垣島ラー油」が火をつけた「食べるラー油」は今や北海道から沖縄まで、全国あらゆる地域でそれぞれの「食べるラー油」が溢れんばかりの波及度であり、驚くばかりの影響力だ。というよりも、食の加工品のジャンルで、近年これほど大ヒットしたジャンルは記憶に無いほどである。一人沖縄だけでの地産地消ということではなく、全国ベースでの大がかりな食品(料理)のジャンルを創造した、という一点で正に偉大といわざるを得ない。
 そのような功績に対し、農林水産省の「料理マスターズ」初代ブロンズ賞受賞者、全国で7名の中に辺銀暁峰さんが選ばれ11月25日東京において受賞の栄誉を受けたのであった。審査員には、高名な料理学校を率いる辻氏、服部氏、料理の鉄人の道場六三郎氏、審査委員長には経済学者の榊原英資氏など、と錚々たる面々である。
 愛理さん著「ペンギン夫婦がつくった石垣島ラー油のはなし」は、来年には映画化が決定している。この本には、食に対する愛情が満ち溢れており、色んなヒントがきらきら輝いている。
 私は、農家や製造業の皆さんに、この本を読むことを薦めている。
 暁峰さん、愛理さん、おめでとう!

山森 卓彦

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