10月までは、本当に風のように日々が過ぎていきました。やりたいことはたくさんあるけど、なかなか時間が取れないというジレンマに追われています。
先月くらいから観光客もだいぶ減り、もう2月?という錯覚に陥りました。それくらい観光客は減少しています。特に本土からのお客様の減少ぶりはひどく、その分海外のお客様が増えてきています。どうすれば地域の特産品を海外客にアピールできるかなあと新たな課題が生じてきました。国内のお客様にもアピールできていないのに、海外? けれども、今受け入れ態勢を充実させないとリピーターとして続かない恐れがあるので多少無理をしてでも商品案内やフライヤーくらいは準備したほうがいいと考えています。
さて今回は第一回特産品認定で特産品に認定された、体験工房ギャラリーゆくいの商品をご紹介いたします。ギャラリーゆくいでは島の素材を使用した、織物や染物を製作販売しています。特産品に認定された商品の中でもストラップは糸作りからはじまります。自ら育てた芭蕉や芋麻(ブー)を紡ぎ、天然染料で染め上げての作品作りは長い時間をかけた根気との勝負。それを西表島で自ら採集した植物の実や貝殻、珊瑚と組み合わせて仕上げているのです。「このストラップは西表島の海や山からのプレゼント」と語る代表の永露芳子さん。
織物や染物で使う染料は藍以外はすべて島で採れる素材を使用。月桃やハイビスカスのなどの植物と、クバデーサーや福木、マングローブなどの木々で糸を染め上げます。その後木酢鉄や石灰、海水などを使用して色止めを施します。
ひとつひとつの工程に手間隙をかけてしあげていく手仕事の世界…。ギャラリーゆくいではその工程の一部を垣間見ることができる体験コースもあります。お守りストラップ作りや織物体験など30分から2時間程度の時間で「まるごと西表島」を体験してみては? 雨の日のひと時にも良いですね。予約は電話にて受け付けています。体験工房ギャラリーゆくい(竹富町字高那243)0980-85-5075。西表島温泉隣、不定休。
いよいよ今日から師走。光の如く過ぎ去った2010年、八重山の未来が大きく変化するかもしれない2011年。私のできることを足元から見つめなおして、ただひたすらその一筋の光に向かって歩んでいこうと思います。