牧野清著作&コレクション展

牧野清著作&コレクション展

八重山文化研究会設立40周年記念

八重山文化研究会は設立40周年を記念して、市立図書館にて初代会長であった牧野清氏の作品を集めた、「牧野清著作&コレクション展」を開催した。今年2010年は、牧野氏の生誕100年の節目にもあたり、コレクション展を開くにあったって記念すべき年になった。
 牧野氏は1910年に石垣市大川に誕生し、八重山研究の父といわれる、喜舎場永珣氏との交流を通じて八重山研究に目覚めた。市の役職に就きながら、同時に八重山の資料を集め、大著『八重山の明和大津波』などを世に送り出した。退職後も、大病を患いながら郷土八重山の研究に情熱を注ぎ、『新八重山歴史』や『登野城村の歴史と民俗』などの大書を次々と刊行した。そして、2000年に91歳の天寿をまっとうした。
 今回のコレクション展では当時、八重山文化研究会の副会長で、現在会長を務める石垣繁氏も来場し、訪れた人と直筆の作品を見ながら「先生の字を思い出す」と懐かしそうに話していた。また、訪問者の手記にもたくさんの牧野氏への熱い想いが綴られていた。

和知(やいま編集部)

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