世界海垣サミット

世界海垣サミット
世界海垣サミット
世界海垣サミット

魚湧く白保の海からの発信

二〇一〇世界海垣サミットが、十月三〇日から十一月一日の三日間にわたり、白保海岸をフィールドに開かれた。報道によると国外六地域からの代表者の参加者を得て、シンポジュウムや実地体験が行われた。
白保小学校からは、六年生十六名も三日目の海垣(インカチ)漁に参加、昔ながらの漁の原点を体験することができた。
今回は、海浜沿いに人工的に工作された珊瑚礁の大きな石の海垣の中に満潮時に網を仕掛けておいて、頃合いを見て海に入り、網に掛かった魚を捕獲。網に掛かった魚は簡単に外せるものではなく、暴れる魚の背びれの針に刺されながらも、難行苦行の末に網から外した。子どもたちは、採れたを魚を歓声を上げながら誇らしげに高々と頭上にあげて大喜び。魚名を参加した白保のウミンチュのオジー達に聞いて学習した。採れた魚の数は、十二種で八十二匹。漁獲量約十七キロ。
早速、その場で刺身や唐揚げに料理され、参加者で試食した。とりたての魚の刺身と唐揚げを口にする子どもたちの表情は破顔一笑。参加した子どもたちは「世界海垣サミットの海垣漁体験に参加できて良かった。白保の海での伝統漁でこんなのも魚が捕れるとは、知らなかった。身近にあるきれいな海をこれ以上汚さずに未来に残し、海垣のありがたさを引き継いでいくにはどうしたら良いのか。みんなで考えていきたい」との共通認識が芽生え、「白保の海垣のありがたさがをしっかり感ずることができた」と感想文にしたためていた。
 引率の担任銘苅教諭は、「世界の人々と繋がる貴重な学習体験ができたことは、大きな収穫だった。たとえ小さな島でもなくしてはならない宝物があることをわかってくれたら、学習のねらいは達成できた」と語った。

加勢本 曙

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