ハーフではなく100%の存在

お誕生日にありがとう!!

娘が「ハーフの子ってカワイイよなぁ…」とポツリ。自分が純和風な顔立ちゆえ、そんな憧れの言葉が出たんだと思う。私も憧れた…「ハーフの子供を産む」事に。今となっては笑い話だけれど、どれだけカワイイ子を産むかという事に執着していたかと思うと、ゾッとする。でも今は誰よりも自分の子がカワイイと言える「バカ親」。
 そんな娘に母から一言「あんたもハーフやでぇ! お父さんとお母さんの…」。外国人のとか・宇宙人のとかいう事を期待していたんだと思うけど。顔かたちがどうであれ、両親の50%ずつを持って生まれてきたハーフやもん。だから誰かだけ特別な事なんてないし、良い事も悪い事もちゃんと引き継いでるから、自分に自信を持ってね!!と、励ましてみた。
 その良い事・悪い事というのは、言葉の誤りで、世の中に良い人・悪い人という分け隔ては、自分の中にある「相手に対する自分の価値観」というだけであって、実際には良い人も悪い人も、存在しないんだと思う。
 プラスとマイナスがあって初めて、電気が付くように。昼と夜があって一日があるように。どっちも必要な要素を持っているだけ。ただそれだけの事。お父さんとお母さんが引かれ合って、あなたが生まれた「完璧なハーフ!!」。
 その事にコンプレックスを持つのは、もしかすると、人にはない自分の要素に気付くチャンスなのかもしれないね。

街 直子

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