小さな島々沖縄の大きな宝

小さな島々沖縄の大きな宝
小さな島々沖縄の大きな宝
小さな島々沖縄の大きな宝

今年10月に名古屋市で開催される「生物多様性条約」第10回締約国会議(COP10)100日前イベントとして、沖縄・生物多様性市民ネットワークによる合同写真・作品展が7月13日(火)~18日(日)那覇市民ギャラリーで開催されました。沖縄県各地から30の団体と個人が参加しました、この合同写真・作品展には八重山から私たち「アンパルの自然を守る会」、「しらほサンゴ村」と渡辺賢一さん(八重山農林高校教諭・日本蜻蛉学会監事)が出展しました。「生物多様性こそは小さな島々である沖縄にとって大きな宝」であることを写真・作品によって表現していました。
 八重山が豊かな自然を有する地域であることは誰も異論が無いことだと思います。しかし、現在島に暮らす私たちの多くがその恩恵について十分に認識していないのではないでしょうか。先日開催された日本景観学会石垣島大会で、石垣市文化協会の前津栄信会長は、「島の自然が八重山の独特の文化を育んできた」と繰り返し強調されていました。郷土の文化を大切にするように、その源となる山や海の自然を守り、未来へ受け継ぐための努力を始めなければならいでしょう。
 生物多様性条約では、単に生物多様性を保全するだけではなく、その持続可能な利用により将来の世代が生物多様性の恩恵を受けることの出来る仕組みをつくること、生物を材料とする薬の開発などの利益を資源国にも公正に分配することを目的としています。つまり、伝統的に自然資源を多様に利用し、生物多様性が豊かな八重山・沖縄の持続的な発展のためにとっても重要な問題に取り組む会議なのです。
 沖縄・生物多様性市民ネットワークでは、公共工事や米軍基地建設、軍事演習などで、生物多様性が脅かされている沖縄の現状をCOP10の場で、国内外に訴えるとともに、この条約を通じて、沖縄の生物多様性について改めて学んでいくことで島の文化を掘り起こし、自然と共生した持続的な地域づくりに取り組んでいくこととしています。「アンパルの自然を守る会」もさやかではあるけれどもその一端を担っていくために存在しています。
皆さんも一緒に、小さな島々沖縄の大きな宝である「生物多様性」の保全と持続的な利用に取り組みましょう。

参考-沖縄生物多様性ネットワークのHP http://www.bd.libre-okinawa.com/

上村 真仁

この記事をシェアする