八重山のすぐりむん(特産品)

八重山のすぐりむん(特産品)

未来への活用法竹富町、島々の特産品誕生!!

やたら暑い毎日だと思ったら、よく雨が降る夏になってしまいましたね。昼間は友人のカフェで料理担当していますが、いらっしゃるお客様が本土よりも沖縄の方が涼しいですねと口をそろえて言われます。もともと沖縄は一番暑い時期でも真夏日には届かないということがあんまり知られていないようですね…。
 さて、暑い日の〆は晩御飯はスキップしてアイスクリームを食べたい私。今号では、今年の第2回特産品認定委員会で認定された西表島発のジェラート屋さんをご紹介しようと思います。
 西表島東部地区、古見集落でマーハルジェラートを営む林さんにお話を聞いてきました。ご主人が会社勤めしながら栽培していたパイナップルのハネ物(B級、規格外品)の処理に困り、何か加工をしなくてはと思いついたのがきっかけだと話す林さん。「人におすそわけしても、まだある。収穫シーズンは忙しいからこれをどうにもこうにもできなくて。配り歩く時間もない」。
 色々加工品を模索しているうちにアイスクリームなら島のいろんなものが素材になるとたどり着いたそうで、開業までジェラートについての勉強と開業資金借り入れのための事業計画書作成とあっという間に日々が過ぎていきます。
 本気で商売しなければ、借金がかえせないわけで、主婦の趣味ではなくなったわけです。夫婦で事業に取り組むことになりましたが、ご主人は今も会社勤めをしながら、サポートをしてくれているそうです。
「開業して4年。農家からB級品を仕入れ、加工したものを持っていくとどの農家さんも本当によろこんでくださります」。
 マーハルジェラートのこだわりは、できるだけ西表島のもの八重山のもののよい素材を使うこと。フルーツ、野菜、お酒、お米などなど。牛乳はマリヤミルクとティダミルクのブレンド…。
 実は林さんはうちと同じ時期の開業で、うちもアイスクリームを考えていたのですが初期投資が大きすぎました。その頃開業すると聞いてコラボアイスの依頼をし、今に至ります。去年からは、小浜島のくば屋ぁさんともコラボアイスの製造を開始しています。マーハルのアイスをお店におきたいと声をかけてもらったのがきっかけでしたが、西表素材のアイスを小浜で売るのでは面白くないから、オリジナルを作りませんかということになりました。小浜から、原料を送っていただいて、アイスに加工してから、また小浜に…。
 私のお勧めは、間違いなく「かぼちゃ」。晩御飯の代わりになるくらいボリューミーなんですよ♪ こうやって少しずつ島でも「加工の輪」が広がっていけば良いなといろんな素材を見ながら考えてる私。頑張れ、西表島発の加工品たち!

崎枝 百合香

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