八重山のすぐりむん(特産品)

八重山のすぐりむん(特産品)
八重山のすぐりむん(特産品)
八重山のすぐりむん(特産品)

未来への活用法(6)番外編、マンゴー豊作に思う

あっという間に今年も下半期…。1年が過ぎるのが早くて最近はついていけません。さて、島はマンゴーの収穫のピーク。あっちでもこっちでも無人販売にはパイナップルやマンゴーが山ほど並んでいます。
 今年はほとんどの農家で豊作のようで、いろんなとこからマンゴー使わないか? コールが来ます。なんと、石垣島からも来たくらいです。が、うちは西表島産果実を使用するということで特産品認定を受けたので断らざるを得ません。そうなるとやはり私の中でははてなマークがいくつも浮かんでくるのです。
「なぜ、加工体制を確立してから増産に踏み切らないのか?」。今年も西部地区では12棟のマンゴーハウスが完成しました。3年後から西表島西部地区だけで現在の1.5倍の収穫量になるわけです。現在ですら豊作だと、処理に困り、傷んで畑に帰る運命のマンゴーもあるだけに今から心配です。青果で果たしてどれくらいの出荷ができるのだろうか…。
 私の9坪の加工場では4台のストッカーがこれから1年分のジャムになる果物たちを冷凍保存すべく頑張ってくれます。今年はそれはもうどんどん果物が来ます。スリナムチェリー(ピタンガ)もパイナップルもパッションフルーツもすべて豊作でしたから、加工場の過稼動が4月中旬から続いています。私+パート2人で一日平均30kg程度の果物の下処理をし、殺菌の目的もあり一旦冷凍。解凍後にジャムやジュースに加工します。ジャムだと月に平均500~800本の出荷が今の体制では限界です。
 現在は島内を中心とした10店舗程度での卸販売ですが、営業すればまだまだ開拓の余地はありますがうちの規模だとこれ以上出荷量を増やすというのは無理があるのです。では何が必要か? 大きな加工施設、大量に加工できるシステム…。
 先日、思い立ったら即行動と思い町役場を訪ね町長や関係課長と意見交換してきました。現在、かなり少ない町内の加工業者の活性化に貢献していただきたいと伝えました。マンゴー収穫(うちは処理)が終わったら野望実現のために、再始動しようと思っています。西表島は資源が豊富な島…。その資源をいかに無駄なく活かすことができるかでこの島の未来は大きく変わると考えています。必要なのは少しのお金と知恵と、何よりも新しいことを始めるための勇気!

崎枝 百合香

この記事をシェアする