八重山のすぐりむん(特産品)未来への活用法(3)

八重山のすぐりむん(特産品)未来への活用法(3)
八重山のすぐりむん(特産品)未来への活用法(3)

竹富町、島々の特産品誕生!!

去る5月17、18日の二日間「八重山の産業まつり」が開催されました。会場準備の最中は大雨でどうなることかと心配しましたが、当日は天気も回復しむしろ暑いほどでした。
 産業まつりに参加して3回目ですが、毎回思うことがあります。せっかく八重山の業者が集うのですから内向けのアピールだけではなく観光客などへ向けた取り組みも必要ではないでしょうか。見たところ、お客様の8割は地元客です。これだけ一堂に会しているイベントなら観光客にも喜ばれるはずなので、関係機関で連携して改善できないものかなと思います。たとえば桟橋~空港間のシャトルバスを臨時で運行するとか…。離島からの参加は大変なことが多いですが、毎回勉強になります。今後のヒントになるような発見もあったりして面白いんですよね。
 さて、竹富町の特産品の紹介です。今回は小浜島のくば屋ぁさんで販売している、「小浜島の煎りゴマ」。産業まつりで手にした方も多いのではないでしょうか。
 島で栽培された無農薬の黒ゴマを時には手作業にて丁寧に選別されます。胡麻は4月上旬に植えつけられ、3ヶ月ほどで収穫できるそうです。真夏の炎天下の中手作業で行われる収穫は辛く、取れたゴマを見て喜びに変わると農家の方はおっしゃているそうです。小浜の黒ゴマは、作業によっては、機械を導入してる農家もいますが、植え付けから収穫、選別にいたるまで、すべて、手作業で行う方も少なくありません。最終的に、気の遠くなるほど一粒一粒丁寧に選別して不純物を取り去ります。たくさんの人々が関わってひとつの商品が出来上がるのは、栽培している農家の方もうれしいことでしょう。
「今年は、早くにゴマの花が開花してますが、紫色の花が島にもっともっと咲くようになり、島の産物が増えるとうれしいなあ」とくば屋ぁのおねえさんはおっしゃていました。
 先日、久しぶりに小浜島へ行ってきました。梅雨の中休みの天気の良い日で、さとうきびの緑と海や空の青のコントラストがすばらしかったです。地元の方が、小浜島には何も無いのよ…と言っておられて考え込んでしまいました。現在私は西表島で加工業を営んでいますが壁にぶち当たることも多かったのです。小浜の方の話を聞いて、山も川もある西表はまだ恵まれているのだなと再認識しました。たまには外から島を見つめることも大事なんですね…。

崎枝百合香

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