今年、いとこ2人と一緒にカジマヤーを迎えたトシさん。目も耳も足も腰もいたって丈夫。お肉はあまり食べないが、好き嫌いも特にない。昔から読書が好きで、今でも新聞は、毎朝、隅から隅まで目を通す。若いころは台湾で暮らし、夫が徴兵された直後、1歳の息子と生まれ島の竹富に戻った。夫は戦死してしまったが、その後、機織りで生計を立て「子どもも機織りで学校へ行かした」という。我が身を助けた機織りは夫の姉が教えてくれた。そんなトシさんの生活信条は「くよくよしない」。もうひとつは「皆に感謝して生きる」。今は、「ひ孫たちの成長が何よりも楽しみ」と、幸せの日々を満喫している。