今年もやってきた石垣島トライアスロン大会。ワールドエントリーは、男子四七名、女子二五名。応援慣れした市民が、お目当ての選手やファンクラブの結成で思い思いの応援を繰り広げる。
今大会は、男女とも日本人アスリートの活躍の目立つ大会となった。男子に細田雄一選手が二位に入り、女子ではおなじみの庭田清美選手が初優勝し、崎本智子選手が三位となり会場を沸かせた。
ところで、児童生徒には、もう一つの楽しみがある。大会翌日のアスリート達との交流会。今年白保小学校には、ロシア出身の四人の選手が訪ねてきてくれた。三名の男子選手の中に紅一点は、アナスタジア・ポリャンスカ選手。アイアンマンと称されるだけあって、鍛えられた肉体と見るからに強靱な身体。握手する子どもたちの手にも自然と力が入る。
交流会は、体育館で終始和やかにもたれた。通訳を介しての自己紹介では、ロシア語の発音をまねるが、なかなかうまく発音出来ずにお互いに苦笑。じゃんけんゲームの説明にも、十分理解できたかどうかは知らないままに、手振り身振りで進行。すっかりうち解け合い、ゲームに興じていた。
質問コーナーでは、はじめ遠慮がちだったのが、次々と手が挙がり、「石垣島の印象はどうですか」とか、「なぜトライアスロンを始めようと思ったのか」とか、「強くなるにはどうすれば良いのか」とかの質問が飛び出た。選手達は、「海や景色が美しい」、「体を鍛え強くなりたいから」、「毎日の練習こそ強くなれる」と、わかりやすく簡潔に話してくれた。
学校教育の場に外国語活動が取り入れられるようになって三年目。語学力が無くとも、子どもたちが段々と外国人と気後れ無く対話できる様子を見ることができ、子どもたちの成長が、よく見えたひと時であった。