日本で最も早い海開きも終わり、手軽な格好で海に入れる季節となりました。
　今回は、石垣島北部の平久保半島の見どころについてご案内したいと思います。
　観光をされる方で、平久保半島まで来られる方は、まだまだ少ないのですが、市街地から平久保半島の入り口の伊原間（いばるま）までは車で約四十分。車窓から美しい景色を楽しみながら来ることができます。見どころとしては、先ず、玉取崎展望台からの景色がお勧めです。展望台からは、エメラルドグリーンに輝く太平洋の海。リーフに当たって砕ける白い波が、リーフに沿って長く白く輝き、とても綺麗です。
　展望台を後に、国道三九〇号線を北上すると、県道二〇六号線につながります。しばらく行くと、左側（西側）の船越漁港に入る道路があります。この船越漁港からダイビングやシュノーケリングの船が出ています。石垣島は、ベストダイビングエリア世界三位、日本では一位です。特に北部の海は、珊瑚も見事で、魚も沢山います。
　また、玉取崎展望台から目にした、太平洋の伊原間海岸では、海水浴やシュノーケリング、カヌーを楽しむことができます。伊原間の集落の北端からは、県道から離れて、道は細くて地道になりますが、伊原間牧場の中に入って行きます。伊原間牧場には、牛や馬が放し飼いにされていて、時には可愛い親子を見ることもできますし、また、ここからの太平洋側の景色は、素晴らしいものがあります。牧場を出て、明石の集落を抜けて再び県道に出ます。ここから少し北上し、県道から分かれて右側（東側）の細い道を山の上に向かって進むと、明石パラグライダーテイクオフ場があります。ここからは、太平洋、東シナ海と、両方の景色が楽しめ、石垣島の中南部にはない雄大な景色は、見る人を魅了させます。
　そして、県道に戻り、しばらく行くと久宇良という集落があります。ここの東シナ海の海は、砂が細かくとっても綺麗です。景色は勿論のこと、サンセットビーチで海水浴も楽しむことができます。車窓から東シナ海の景色を楽しみながら、石垣島最北端の平久保崎灯台へと進みます。ここからの景色も大変素晴らしく、とにかく雄大で、まるで外国の景色を眺めているような錯覚さえ覚えます。そして空気が澄んでいて天気が良ければ、多良間島も眺めることができます。
　以上、平久保半島の代表的なポイントをご紹介しましたが、まだまだ平久保半島には、石垣島の中南部にはない素晴らしい景色が沢山あります。島内にお住まいの方も、観光で石垣島に来られた方も、どうぞ北部の平久保半島まで足を運んでいただき、素晴らしい景色を楽しんだり、また、海水浴、シュノーケリング、ダイビングを楽しんでいただきたいと思います。