先日、仕事の関係で熱帯花卉を使ったフラワーアレンジメンﾄ講習なるものをうけてきた。石垣市は熱帯花卉の栽培が盛んでレッドジンジャーやヘリコニア、リアトリスなどまさに南国のイメージの花々が生産されている。これらの花は赤やオレンジ、黄色などの暖色が多く形も大きく大胆なのが特徴である。色の鮮やかさがすごくきれいだなと思っていたものの、その形や大きさから花束などには使いづらいのではと個人的に考えていたが、アレンジにより小さなブーケのようになったり、床の間に飾るような立派な生け花になったりと使い方次第で様々な華やかさが引き出されていた。どのアレンジメントも花や葉の鮮やかさが印象的だった。
以前、観葉植物の生産者の方に色についておもしろい話をきいた。沖縄の人は同じ観葉植物でも色の濃いはっきりしたものを好み、逆に内地の人は色味の淡いものを好むらしい。考えてみたがこの好みはその人が今までどんな環境に囲まれて育ってきたかによるのではないだろうか。仙台に6年間住んでいたが、沖縄から仙台に着いたとき、砂浜は灰色で晴れていても空の青は薄く、山の緑も薄くて寂しかったのを覚えている。季節柄もあったのだろうが目に映るすべての景色に鮮やかさが感じられなかった。逆に沖縄や石垣では目も開けられないくらいまぶしい日差しと色鮮やかな植物に囲まれている。普段から目にしている色が違うのである。それでも今は県外の市場でもその鮮やかさで需要があるという。
八重山のみなさんもこの機会に、きれいな熱帯花卉をご自宅に飾ってみてはどうだろうか。観光客の多い石垣島、一人一人が飾ることによってその魅力が県内外に広まっていくだろう。
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