なぜアンパルが ラムサール条約指定湿地に登録されたのか

なぜアンパルが ラムサール条約指定湿地に登録されたのか

アンパルは2005年にラムサール条約指定湿地となり、2007年には西表石垣国立公園に編入された。我々市民の宝・アンパルが、日本のいや世界の宝として認められ喜びに耐えない。その宝を大事にし、子孫に引き継ぐため、昨年「アンパルの自然を守る会」を結成した。今月から「月刊やいま」、毎号1ページのスペースを本会が頂き会の活動や諸情報を広く発信できることになった。
 夏の終わり頃から秋、冬にかけてアンパルに行ってください。多くのシギやチドリ、サギやガン・カモの仲間を見ることが出来ます。これらの水鳥は夏、シベリアなど北の国で子育てを終えた鳥たちで南西諸島伝いに来たのです。中には今年孵ったばかりの若鳥もいるはずです。多くは南の国へ渡りますが、石垣島で越冬するのもいます。
 アンパルの干潟にはゴカイやエビ、カニ、カイ、小魚など水鳥の餌となる小動物が豊富です。それに満潮になると、マングローブ林は犬、猫、蛇等を寄せ付けず、水鳥にとっては安全な塒です。長旅の疲れを癒し南の国へ旅立ちます。翌春再びアンパルを中継地として北の国へ帰ります。アンパルは水鳥の渡りの中継地・越冬地として極めて重要です。これが指定の一番大きな理由です。その他にアンパルには水鳥の他に国の特別天然記念物のカンムリワシや特殊鳥類のリュウキュウキンバトなど貴重な野鳥が生息していること、更に、アンパルは我が国では特異な生態系を持つ亜熱帯のマングローブ林であるということも理由のひとつであります。
アンパルの自然を守る会」 の活動記録 
◆2009年9月 大澤和敏宇都宮大学准教授講演会「石垣島における流域保全~山と海をつなぐ」 ◆10月「アンパルにはどんなお魚がいるの?」観察会 講師・藤本治彦八重山商工高校教員 ◆11月「西表石垣国立公園管理計画」にパブリックコメント提出 ◆11月「本島湿地ツアー」漫湖、辺野古、泡瀬 ◆12月「名蔵小中学校のアンパル清掃応援・自然観察会」 ◆2010年1月・那覇「生物多様性写真展」◆1月・2010年度定期総会
入会は事務局(山崎・090-678
5-8692)にご連絡ください。会費は正会員2000円、賛助会員1000円。
振込先・郵便局01780-6-53152 手数料は会で負担します。

「アンパルの自然を守る会」会長 島村 修

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