野底マーペー(282メートル)の横顔です。
県道79号やふもとの集落から見る正面の山容とは一味違う横顔です。
石化伝説で有名な野底マーペーは、晴れた日は山頂に立つ登山者がふもとからも見えます。殊に、野底林道が開通した昨今は、同林道からの近道コースを利用する登山者が増え、天気の良い休日はにぎやかな山頂です。
野底マーペーは、太古の昔、火山活動によってできた岩山です。山頂や一帯に露出する安山岩がそのことを物語ります。
一昨年の1月、大寒を前にして珍しい晴れ間がのぞく休日、久々に野底マーペーに登りました。山頂からの360度が絶景の野底マーペーは、登りがいのある山です。その日も、眼下の景色の近況を確認するため、狭い山頂を東西南北に移動します。そして、最後は山頂の西側に出っ張った岩から、南西方向に遠ざかる尾根線や於茂登山系を一望します。絶景です。
ふとその時、直下の原生林の樹冠に顔を出す岩が目に留まりました。早速林道まで下り、次は岩探しです。やっと探し当てた岩は、接近してみるとかなりの巨岩です。上るのに一苦労ですが、上って見ると優に10人余は座れる巨岩です。その巨岩から東に見上げた野底マーペーの横顔です。これまでにない新たな表情の野底マーペーに感激でした。