気遣いと余裕

病院で感激したこと

「折れる音が聞こえる」。骨折する瞬間にはその音が聞こえると聞いていたが、筋肉の線維が切れる時も同様らしい。先日、野球の試合中、ぶちっという音とともに太ももに激痛が走り、動けなくなった。肉離れである。
 もう若くないんだなぁと思いつつ、県立病院の整形外科を受診することになった。一般の診察は週3回それぞれ30名ずつ(?)とのことだったのでその30名に入るべく、受付開始の30分前から病院の待合室にいた。受付は7時半からで各診療科のファイルに診察券をはさみ、窓口に提出すると完了する。7時半に職員が各診療科のファイルを運んでくるのだが、運んでくると同時にその場に待機していた人が殺到する。私は歩くのもままならなかったので、何番目でも受付さえできればいいやと思って離れてみていたのだが、一人の女性が「最初から待ってる人の方が後の受付になるのはおかしい」とおっしゃってくださり、その後1番目の受付となった。我先にと受付に殺到する中で、見ず知らずの自分を気にかけて頂きとても感激した。病院側も受付のシステムを改善して欲しい。現在は痛みも無くなり、もっぱらダイエット中である。

嘉数 怜

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