星野の開拓者たち 

星野の開拓者たち 

それぞれの古里を離れ、希望を求め石垣島にやってきた人たち。入植当初の星野で苦労や喜びを分かち合いながら開拓時代を生きてきた。今回は5家族に当時の話を聞かせてもらった。  第一次大宜味先遣隊                                   大城森英さん 83歳
   初枝さん 81歳                                            大城森英さんは23歳の時、親友の平良亀三さんが八重山に移民するということで、第一次先遣隊に加わり、星野に入植。一方、初枝さんは、21歳の時、父親の宮城訓吉さんが先遣隊に加わり、家族と共に移民。森英さんと初枝さんは星野で出会い、結婚した。入植当初、生い茂る木々を伐採し、土地を切り開いたが、貧弱なイモしか育たず、イノシシの被害もひどかったという。生活資金のために、落花生や陸稲、伐採した薪を売り、配給米などを入手したそうだ。毎日の食料を得るために隣村の大野までパパイヤを採りに行ったこともあるという。

「当時は原木の柱を立て、茅葺の屋根を乗せて、床にはテントを敷いて暮らしていた」(初枝さん)

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