法政大学学生の八重山イメージ

聞いてみました

今回は私の所属する法政大学の学生達が、八重山についてどんなイメージを持っているのか少し調べてみましたので、その結果をお話ししたいと思います。というのも八重山の勉強を始めてから、東京で八重山出身の人達にお話を伺ううち、逆に東京の若者の八重山に対するイメージについて、以前から気になっていたからです。
 総じて、学生達は「八重山」に概ね良いイメージを持っているようです。代表的なものは、自然が美しい、希少動物がいる、マリンスポーツができる、料理が美味しい、中にはドラマ「ちゅらさん」の影響や、八重山商工の野球が好き、という人もいました。しかし、イメージは良いのですが八重山について具体的に何か知っているかというと、ほとんど何も知らない、という人がかなり多かったことには驚きました。逆に八重山の歴史を勉強したことのある学生によれば、津波やマラリアといった自然の厳しさや、通耕や寄人等のような島の環境の中で生きていく為の工夫やその大変さを知っても、あまり実感がわかないとのことです。
 こうしたギャップにはメディアの影響も多分にあるかと思いますが、むしろそれだけ東京の若者達は自然に親しみがないことを表わしているようにもみえます。いろいろな情報が溢れる中で、先入観に囚われずに知らない土地や歴史を理解するためには、それまで自分がどんな経験をしてきたのかが問われるのかもしれませんね。

小池 康仁

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