確実に前進したい

確実に前進したい

海岸ゴミ、アオサ、赤土流出、景観形成など

石垣島に移住して3年目となります。移住して2ヶ月の頃磯部の海岸林で子犬を拾ったのが始まりでした。その子が歩けるようになったので磯部の浜で散歩をさせるのが日課となったのですが、膨大なゴミに驚きこれを清掃することを毎日続けてきました。その磯部海岸に大量のアオサ(アーサではない)が発生し夏になるとヘドロになるのを見ていました。大量発生の原因は陸から供給される化学肥料だということですが、かつては肥料として有効活用されていたことも知りました。昔のように肥料に使えばヘドロになる量も減るのだろうと「アオサを肥料にしよう」と呼びかけ、一人で波打ち際のアオサを運び続けてきました。宮良の海を毎日見続けていてこの海が死んでしまったのが「赤土流出」が原因で土地改良が最大の原因だということも学びました。「赤土問題」はアオサやゴミの問題とも共通しています。人々の陸上での経済活動や消費活動によって生み出された汚染物がサンゴ礁の海に流れ続けているのです。川も海も湿地・干潟も見捨てられようとしています。ラムサール条約に登録され国立公園地区であるアンパルの湿地ですらゴミ捨て場とされ赤土がドンドン流入しています。貴重な亜熱帯の自然が残っていて重要な観光資源となっているところは乱開発の脅威にさらされています。「風景づくり条例」で乱開発をやめ、自然と調和した景観を作ることによって良好な住環境を作り、観光資源の価値も高めていこうとする石垣市の「政策」が激しい反動にあっています。こんな石垣島の悲しい現実を確実に変化させなければいけないと思うのです。環境、自然、景観を保全し回復していくこと無しにこの島の未来がないことは明らかだからです。そのためにしなければならないことは山のようにあります。諦めればすべてお終いですね。根気よく今年も続けましょう。

山崎 雅毅

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