一年ほど前、アンパル陶房のダン君から、「やいま」に原稿を書いてみませんか？　という依頼を受けた。
　日頃、流行のブログにおいて写文を発信しているというだけで、もとより頭の出来は良くない上、学校時代に作文や感想文で褒められた記憶もなかったが、文面は自由という条件に乗せられやってみるかと引き受けたのだった。
　それがこの「やいまーる広場」という掲載コーナーであった。しかし我に帰ると、「アホを晒すだけだ」、「公の場で通用するのか？」、「えらいことになったぞ」と、原稿の締め切り間近には、パソコンにかじりついて一度書いた文を何度何度も手直す事になった。
　…さて、2009年である。
　癒し・スローライフ・移住・団塊の世代などのキーワードによって生まれたこの度の沖縄ブームも、一頃書店に行けば横並びに陳列されていた、所謂「沖縄本」がたて続けに休刊になったことが象徴するように、景気の低迷や円高、新型インフルエンザ等の影響も加わって、観光入域客数の前年度割れが毎回報じられている現状。
　もはや、2013年に供用開始といわれる新空港に、何らかの希望を託すしかないほど切羽詰まっていたとしても、「なんくるなる…」。
　私事では、7年近くかかってやっと建築許可が下り、4ヶ月かかって基礎を手掘りし始まった新たな拠点（住処）作り。こんな悠長な家作りもこれまた「なんくるなるさ…」と、どんな試練や苦境に立っても常に前向きに行きたいものである。
　というわけで、一年間どうもお付き合い有難うございました。
　今後とも「太朗窯」を宜しくお願いいたします。