西蔵盛 慎吾（にしくらもり しんご）さん
JAおきなわ 与那国支店 営農担当。農高卒業後、美容師を目指し福岡へ。半年間、美容師見習いとして働いたのち、去年帰島。土木の仕事やキビ植えを経て現職。
畑の測量や運搬、事務を務める慎吾さん。畑で働く人たちのところを訪ねてまわる。農高での３年間も草刈り、キビ刈りはよくしていた。炎天下での作業はよくわかっている。
≪与那国に生まれてよかった≫
都会だと、接する機会が多いのはやはり同世代の人たち。福岡にいた時もそうだった。しかし、与那国ではつねに広い世代の人とかかわりがある。与那国のそんなところが好きだという。その言葉の通り、ＪＡ構内で先輩方に会うたびに少しの談笑。島にいて不足だと感じることは？の問いには、「別にないですね。生活に不便はないし」との返事が返ってきた。石垣、そして福岡での生活をした上で「ここで育ってるから、やっぱりここが一番落ち着きますよ」という。
≪島は人が少ないから、自分にできることはしたい≫
行事ごとなど人手が必要な時は、自分から進んで参加する。それは当然。
休みの日は、釣りをしたり、趣味のギターを弾いていることが多いとのこと。中学生の時から友だちとバンドを組み、今もバンドは続けている。久部良青年会でも活動していて、地謡を務める時もある。工工四は読めないが、中学生の時から見て覚えているという。今年のお盆のエイサーもみなで盛り上げた。自分たち若い世代の音楽好きが主体となり、音楽祭をやったり、島を盛り上げていきたいと話してくれた。
「今、島の同級生で与那国にいるのは、自分を含め３人だけ。今はまだ学生をしている友だちが多いけど、いずれはみななるべく島に帰ってきてほしい。一緒に島を盛り上げたい」。
