めくるめく空中遊歩の巻

めくるめく空中遊歩の巻

突然暴言失礼。
「石垣の空はもらった!」なんせパラグライダー。
遊んでない所は空グライダーのあなたの目からウロコを落として頂きたい。
コーチは新栄町の『スカイショップ石垣島』のオーナー兼パラグライダースクールの校長、上原隆さん。
「風と一体になって空を散歩する感覚。高度によって景色は一変するから何度飛んでも飽きない。地元の人にこそやってほしい。八重山は世界一って思うはず」
迷いは吹っ飛んだ。
装備を付け、カラ岳の斜面を助走。
途端に後のキャノピー(翼の部分)が風をはらみ、体がグッと引き戻される。
後ろからハガイ締めされてるようでジタバタもがくが「走れ走れ」と拡声器で言われるからなんとか前進するしかない。
と、両足が地面を離れた。
やった!自分が浮かんでるーっ。
この瞬間を胸に…と目を閉じたら草の中にフワッと落下。
短い。
これでは気の抜けたハイジャンプだ。
私の心を読んだのか、校長から「タンデム(2人乗り)するかー」ハイ!
2人一緒に地球を蹴飛ばして飛び上がる。
水平線が斜めになりキビ畑が急角度でそそり立つ。
高度は80mに達したか。感激が止まらない。
後ろにも目がついてりゃ良かった。
目線が違えば島は簡単に別世界になる。
「キレー」「スゲー」と遠慮なく叫んでいたら「やかましかった」と言われてしまった。
以後注意なのだ。
未知の浮遊感に浸ること15分。
夢よりも長く空にいた。

やいま編集部

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