六月「星見の夕べ」～春から夏の星座と星雲・星団を見よう～
ＮＰＯ法人八重山星の会　理事　本宮信夫
星の会では、「星見の夕べ」天体観望会を開催し、市民や観光客の皆さんと、星の会会員のガイドで楽しく星空を観望しています。どなたでも無料で参加できますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。
宵のころは天頂を境にして西に春の星座、東に夏の星座に分れています。春の夫婦星、うしかい座のアークトゥルスとおとめ座のスピカが高い位置にあります。東の空には夏の主役、こと座のベガやさそり座のアンタレスが昇ってきています。
この日は月明かりがありませんので、普段なかなか見ることができない、淡い天体を観察してみたいと考えています。
街中でも観望しやすいものとして「球状星団」という種類の天体があります。非常に密集した星の集団で、私たちの銀河系の周囲に散在しています。
中でもケンタウルス座にあるオメガ星団は、国内で見ることができる球状星団としては最大のものです。南天の低い位置なので本土から見ることが難しく、先島地方ならではの観望対象と言えます。
肉眼では普通の星のようですが、双眼鏡で見るとボヤっとしたシミのような姿に見えます。さらに大口径の天体望遠鏡では星粒が見えて、無数の星の大集団だということがわかり圧倒されます。
今回は普通の天体望遠鏡の他に、高感度カメラを取り付けた機材も使用して、たくさんの星雲や星団を観察したいと思います。ご期待ください。