鍋と台風 | 熊谷溢夫の昔話#3

昔、八重山に100日も雨の降らないことがありました。
せっかく播いた種も芽を出さず、芽を出していた作物もみんな枯れてしまいました。
みんなで雨乞いをしましたが一粒の雨も降りません。
そこに、ある老人が昔からのいいつたえを思い出し、サバニで鍋を引いて島のまわりをまわると台風が来ることをみんなに話して聞かせました。
みんなは台風でもいい、雨が降ってくれればといって島のまわりをサバニで鍋を引いてまわりました。
すると本当に台風が来て、島に大雨を降らせたということです。

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